“俺か、俺以外か”から始まる、日常を前向きに変える思考法

――ローランドの言葉に学ぶポジティブな暮らしのヒント
はじめに
「世の中には二種類の男しかいない。俺か、俺以外か」
ホスト界の帝王として知られるローランドさんのこの言葉、最初は自分には関係ない世界の話だと思っていました。でも、実際に彼の著書『俺か、俺以外か。』を読んでみると、子育てや仕事、日常生活に活かせるヒントがぎゅっと詰まっていたんです。
今回は、特に心に残った6つの名言を通して、共働きパパである僕自身の暮らしや子育てにも役立った“前向きな思考法”をご紹介します。
① 「これ全員、俺が雇ったエキストラ。君と⻑く⼀緒にいたいから!」

ローランドさんのこの言葉、渋滞という“イライラの象徴”を一気に笑顔に変える発想が素敵だなと思いました。
私自身、毎朝の子どもたちの送迎で感じることがあります。
起きない、ごはん食べない、着替えない、トイレ行かない……毎日が思い通りにいくなんてこと、まずありません。
でも、ふと思うんです。もし毎日が完璧だったら、それって逆に味気ないんじゃないか?
毎日違う出来事があるからこそ、面白い。予想外のやりとりが、笑える思い出になることもある。
一緒にいられる時間って、意外と短いんですよね。あと5年もすれば、子どもたちは自分のことを自分でできるようになって、朝のやりとりだって必要なくなる。
そう考えると、今この“手間”だと思っている瞬間も、きっとかけがえのない時間。
「うまくいかなくて当たり前。でもその分、今日という日がちょっと特別に感じられる」――そんなふうに思えるようになりました。
② 「仕事道具に愛情を持てない奴は、仕事に愛情がない奴。そういう奴は嫌いだ」

この言葉を見たとき、自分の日常にもすっと落ちてきました。
僕たちが毎日使っている物――例えば、子どものお弁当箱、家事で使う道具、仕事用のPCや文房具。
こうした“自分で選んだもの”を大切にできない人は、たぶん人に対しても同じような雑な接し方をしてしまう。
人に見られてるから丁寧にする、ではなくて、一緒に過ごしている物=相棒として接する気持ちを持つことが大切なんだと思います。
私自身、道具を手入れしたり、丁寧に使ったりすることで、自然と気持ちも落ち着くようになりました。
そしてそれは、子どもたちにとっても「モノを大切にする姿勢を学ぶ教育」になるんじゃないかと思っています。
大切に扱う姿を見せることで、子どもも自然と“ものに愛情をもつ”ことを学んでくれると信じています。
③ 「自信を持てとは⾔わない。⾃信のあるフリをしてみな!」

“自己肯定感”の大切さがよく話題になりますが、実際はそんなに簡単に自信なんて持てないですよね。私もそうです。
「自信がないからやらない」「失敗したらどうしよう」と足踏みしてしまうこと、よくあります。
でも、この言葉に出会って、「まず“自信があるフリ”でもいいからやってみよう」と思えるようになりました。
やってみたら意外とうまくいくこともあるし、失敗しても「どう改善すればいいか」が見えてくる。
子どもたちも、きっと同じです。勉強でも、スポーツでも、「できる気がしない」って言う前に、とりあえずやってみる。それだけで、世界が少し広がる。
親としても、「最初の一歩を踏み出す手助け」ができたらいいなと思います。
完璧じゃなくても、“やってみる姿勢”が何より大事なんだと、この言葉が気づかせてくれました。
④ 「病みはしないね。悩みはするけど」

子育てって、本当に思い通りにいかないことばかりです。
好き嫌いが多い、夜寝ない、朝起きない、友達に手を出してしまう……。
毎日どこかしらで悩みごとがあって、余裕がなくなって、キャパオーバーになってしまう日もあります。
正直、「もう無理かも…」と思う瞬間だってありますよね。
でも、そんな悩みが多いということは、それだけ子どもと向き合っている証拠でもあると思います。
「どうしたらうまくいくだろう?」「この子にとって何が必要なんだろう?」って考えることが、
親としての成長にもつながっている気がします。
「悩むこと」と「病むこと」は違う――この言葉を知ってから、自分を責めすぎないでいられるようになりました。
⑤ 「頑張っていたら、みんなにありがとうと思える⽇がくる」

子育てって、報われないように感じる瞬間もありますよね。
夜泣きで寝不足、イヤイヤ期で外出も大変…。
でもこの言葉に出会って、「今の頑張りが、いつか意味のある時間になる」と
信じてみようと思えました。
10年後、自分がどんな風になっているかは分かりません。
でも、子どもたちが大人になって、社会に出て、家庭を持つようになったとき、
きっとこんな気持ちになるんだろうなと想像しています。
「ここまで育ってくれてありがとう」
「毎日バタバタだったけど、頑張ってきてよかった」
そんなふうに、子どもへの感謝と同時に、自分自身にも“ありがとう”と言えるようになりたい。
未来の自分に胸を張れるように、今という時間を大切に過ごしていきたいなと思っています。
⑥ 「全⼒で向き合ったからこそ、全⼒で諦められた」

「結果がすべて」と言われることもありますが、子育てをしていて思うのは、
“過程”や“熱中できたこと”の方が、ずっと大切なんじゃないかということです。
うちの子は、プラレールやトミカ、ポケモンなど、時期によっていろんなものに夢中になります。
その集中力や記憶力、行動力には、本当に驚かされることばかり。
大人顔負けの勢いで図鑑を覚えたり、ルールを理解したりしていて、「子どもの力ってすごいな」と実感します。
もちろん、その熱中もいつかは“飽き”で終わることがあります。
でもそれって、それだけ本気で向き合った証拠でもあると思うんです。
全力で向き合った経験があるからこそ、「やりきった」と感じられる。その過程こそが、子どもたちの自信になると信じています。
📘 紹介書籍
『俺か、俺以外か。ローランドという生き方』
著者:ROLAND
日々のモチベーションや前向きになれるのヒントが詰まった1冊。
まとめ:今日から取り入れたい、6つの前向き思考

ローランドさんの言葉から、日常をちょっと楽に、そして前向きに生きるヒントをもらいました。
🌀 うまくいかない朝も「今だけの時間」として味わう
思い通りにいかない日々も、子どもと過ごせる今だからこそ。5年後にはきっと懐かしくなる特別な朝。
🧹 道具を大切にすることで、人も自分も大切にできる
モノへの優しさは、自分や周りへの思いやりにもつながる。そんな姿勢を子どもにも伝えていきたい。
🌟 “できるつもり”からでいい。まずは一歩踏み出す
自信がなくても「やってみよう」という気持ちが、前向きな一歩に。子どもも大人も、そこから成長が始まる。
💬 悩むのは、真剣に向き合っている証拠
子育ての悩みは尽きないけれど、悩むことそのものが、愛情と成長の証。親としての自分を育てる時間でもある。
💪 今の頑張りは、いつか“ありがとう”に変わる
報われないと感じる日々も、いつかきっと意味を持つ。子どもにも、自分自身にも「ありがとう」と言える日が来る。
🔥 夢中になれた経験は、子どもの宝物になる
結果よりも「どれだけ熱中できたか」。プラレールでもポケモンでも、夢中の時間が子どもを育ててくれる。
「自分を認めて、前を向いて生きていく」その大切さ
ローランドさんの「俺か、俺以外か。」という強い言葉には、ただの自信満々な印象だけでなく、“自分を認めることの大切さ”が込められているように感じました。
子育てや仕事に追われる日々のなかで、思い通りにいかないこともたくさんあります。
でも、そんな毎日の積み重ねが、やがて意味のある時間に変わっていく。
10年後、子どもたちに「育ってくれてありがとう」と言える日が来たとき、
きっと今の自分にも「よく頑張ってたよ」と伝えたくなるはずです。
だからこそ、
「できる」「やってみよう」と思える気持ちを大切にして、
「今この瞬間の自分」に胸を張れるような生き方をしていきたい。
完璧じゃなくても、毎日バタバタでもいい。
子どもと向き合い、自分とも向き合いながら、少しずつでも前に進んでいけたら、
それが何より素敵なことだと思います。