ゲームセンターで気づいた、7歳の”お金の感覚”

子どもがゲームセンターでお金をあっという間に使い切ってしまう」「お金をねだられて困っている」そんな悩みを持つ親御さんに向けて、我が家の体験談をお伝えします。
「お金の使い方は、早いうちから”考える力”を育てないと、クセになる」
そう感じたのは、ある日のゲームセンターでの出来事でした。7歳の息子と遊びに行ったとき、渡した200円が、たった1分で消えたんです。
しかもそのあと、「もっとお金ちょうだい!」とせがんでくる。思わず「えっ…もう!?」と驚いてしまいました。

この出来事をきっかけに、「お金をどう使うか考える力」って、子ども時代から育てる必要があると強く感じました。
ゲームセンターで起きた”消費の早すぎる200円事件”
息子が選んだのは、「釣りスピリッツ」というアーケードゲーム。画面上の魚をメダルで釣るタイプのゲームで、見た目も派手で楽しそう。
でもこのゲーム、お金をたくさん使うほど、釣れる魚やコインが増えるようにできていて、レートがとても高いんです。
その日も200円を入れて遊んだのですが、たった1〜2分でメダルが尽きてしまいました。
息子は「もっとやりたい!もう200円ちょうだい!」と興奮気味。親としてはちょっと冷静になり、「これって、何か大事な視点を伝えなきゃいけないな」と感じた瞬間でした。

お金の価値を「時間」で感じてほしい
そのとき思ったのは、「これは”時間に対してのお金の減り方”が異常に早い。息子には”お金の価値”や”時間と対価の感覚”がまだ育っていないんだな」ということでした。
例えば、前にやった別のゲームは100円で5分くらい遊べました。でも釣りスピリッツは200円で1〜2分。
どっちが満足度が高かった?と聞くと、息子は「えー、すぐ終わったなあ。前のゲームの方が長く遊べて楽しかった」と少し不満そうに答えました。
この瞬間、息子の中で何かが変わったように感じました。ここで気づいてほしかったのは、**お金=ただ使えば楽しいものではなく、「使い方次第で得られる体験が変わる」**ということ。

子どもに考えさせる。だから問いかけが大事
すぐに注意したくなる気持ちもありましたが、今回は「本人に考えさせる」ことを優先しました。
まずは問いかけてみた
- 「今日、一番楽しかったゲームはどれだった?」
- 「釣りスピリッツ、すぐ終わったけど、どうだった?」
- 「今度ゲームセンター行くとしたら、どう使えばもっと楽しめるかな?」
こう聞くだけで、子どもなりに”使い方の工夫”を考えるきっかけになると感じました。
実際に息子は「次はもっと長く遊べるゲームを選ぶ!」と言ってくれました。
“予算”をあらかじめ決めて作戦会議スタイルに
次に試したのは、「お金の使い方を一緒に考える」方法。
例えば、
- 「今日は500円だけね。どうやって使う?」
- 「1回100円のゲームを5回やる?それとも300円のを1回やって残りはおやつにする?」
こんなふうに「お金の使い方を自分で選ぶ」スタイルにしてから、息子も少しずつ「長く楽しめる使い方」を考えるようになってきました。
最近では「このゲーム、すぐ終わりそうだからやめとく」と自分から判断することも増えて、成長を感じています。

小さな失敗から学ばせる。だから自由も必要
うまく使えて満足した日もあれば、また一瞬で使い切って後悔した日もありました。
でもそれでいいんです。
「失敗も含めて、自分で振り返ること」が、学びになると思っています。
子どもにとって「自由に使う」「振り返る」「次に活かす」このサイクルを繰り返すことこそ、将来の”選ぶ力”につながると信じています。
まとめ:お金=時間、体験、選択。価値ある使い方を学ぶために
子どもはまだ「お金=楽しい体験を買う道具」としか思っていません。
でも、親として伝えたいのは、**「お金は”時間をどう使うか”に直結している」**ということ。
釣りスピリッツのように、どんどんお金を吸い取っていくゲームは、「短時間で高い金額がかかる」ことを体感する、リアルなお金教育のチャンスでもありました。
だからこそ、
- 怒るのではなく問いかける
- 決めつけるのではなく一緒に考える
- 完璧に使わせるのではなく、失敗も許容する
そんなお金の教育を、これからも続けていきたいと思っています。

参考リンク:家庭で始める金銭教育
少しずつ学びたい方に、おすすめのサイトです👇
🔹 「おかねのね」(金融広報中央委員会)https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/okanenone/
🔹 知るぽると(金融広報中央委員会)https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/katei_education/edu002.html
最後に
お金の教育って、かっこいい教材や難しい知識より、身近な”使い方の失敗”が、いちばんの先生なんだと思います。
これからも子どもと一緒に、たくさん失敗して、たくさー話して、”価値あるお金の使い方“を学んでいけたらいいなと思っています。